10年正月 : シェムリアップ 〜 アンコールのための街 〜
親孝行は出来るうちにしておこうと思い、
思い切って母親と二人で旅に出た。
出発前はいろいろと心配事もあったのだが、バンコクに着いた母はいつも以上に元気で、
その後は何も心配する必要がなくなった。
あの有名なアンコール・ワットはカンボジアのシェムリアップという街にある。
そのため、このシェムリアップ、リゾートとして考えてもかなり快適だった。
貧しい国、カンボジアにとっては、GDPに占めるアンコール関連の観光収入が
ところで、インドではインドがヒンドゥー教なのに、イスラム教の遺跡が多かった。
カンボジアは仏教なのに、ヒンドゥー教の遺跡が多い。
宗教間の侵略はそれだけ広範囲でダイナミックに行われているということだ。
日本はといえば、特に宗教観を持っていない(強いて言えば儒教)なのだが、
遺跡は確かに寺、つまり仏教のものが多い。
そういえば、トルコはイスラム教であるが、観光地は教会、つまりキリスト教のものも多い。
中南米は今はキリスト教だが、遺跡は古代文明のものが多い。
ヨーロッパを中心として外へ外へドミノ倒し式にずれている。
この波の中心地は、バチカンということだろうか?それとも実はエルサレムなのだろうか?
それは良く分からない。
話を戻そう。シェムリアップの遺跡群は過去の人間による破壊も受けているが、
あと気になったのだが、世界にはいっぱい貧しい国があるのでに、
カンボジアへの先進国からの支援というのはやたらと多い。
学校を作ったり、病院を作ったりと。
カンボジアは確かに貧しい国だけれども、もっと貧しい国はたくさんある。
私が今までに行った国の中ではカンボジアはましな感じがしたし、
インドのほうが全然、支援すべき地域がたくさんあったように思うのに、
インドへの支援は本当に少ないように思えた。
このアンバランスはどこから来るのだろうか?
貧国としてカンボジアが有名だからだろうか?
そんなことも考えさせられた。